2005年 11月 08日
イメージの音を現実に。 |
昨日、ちょっと「ホッ…」っとした事があった。
それは、最近御来店回数も多く、このBlogへの登場回数も頻繁な「AIRさん」から依頼された「アコギの音色改造計画」が発端だった。
明日(11/9)から始まるコンサート・ツアーを前に、
先月19日に御来店された「AIRさん」から、「ツアーで、純粋にアコースティック・ギターを歪ませて使いたい。…で、どーしたらいいですかねぇ?」との御相談を受けた。
この時点で、ツアー開始まで約20日。リハは既に始まっている。
それまで、彼の使用しているアコギ達には、ピエゾ・タイプのピックアップを乗せていたんですが、
ピエゾは"そのまんま活かして"、ライン(クリアーなアコギ・サウンド)で出し、
何か新たにサウンド・ホールにマグネット・タイプのPUを乗せて、そっちはギター・アンプで歪ませて鳴らしたい。
で、歪ませた音の方は、アコギっぽい生っぽさってのも残って、エレキ臭くならないPUが希望。
そして、ピエゾとマグネットをバラバラに2 Outで分け、Mixしたサウンドで使いたい。
と、話が進展した。
まず、僕らは、2種類のマグネット・タイプPUをチョイスし、
彼が使用している2本のアコギに別々に乗せて、リハで試してもらった。
そのPUは、以前の日記でも書いた「L.R.Baggs の M-1 Active」と「Sunrise の S-2」だった。
「L.R.Baggs」の方は、彼が最初に望んだ「生っぽさもあり、エレキ臭くないPU」という意味ではベストなPUに思えた。
逆に、「Sunrise」は、歪ませたり&エフェクトを掛けるには好都合ってくらいに計算されたPUであった。
…結果、「Sunrise S-2」が選ばれた!
そして次なる問題は、
それ(Sunrise S-2)を鳴らすギター・アンプが決まらず、「何かいいギター・アンプはないか?」との御相談だった。
AIRさん自身、既にメインで使用(所有)してるMarshallやBoogie、その他、Matchlessなども試したとの事。
それを聞き、僕らは店頭に有ったFuchsやKometを試してもらった。
Kometは流石に気に入ったらしい(笑)が、"希望する"歪み方とは異なるらしい…
その後、色々なアンプを次から次へと試し、最終的に僕らの周りで最近使用者の多いMarshallのハンド・ワイヤード・モデル「1974X (左画像)」はどーか?という話になって、早速試した…
コレがまた、実に相性がイイ!
早速、彼は入手した。
それが、先週半ばの話。
この時点で、ツアー開始まであと1週間、リハは残り3回。
流石に、アコースティック・ギターを歪ませて使うんで、"かなりハウリングも起こる"との事だったので、
サウンド・ホールにハメ込む"丸型のラバーのフタ"を2分割し、マグネットPUにジャストにハマる様に加工し取付けた。
そして、昨日の最終リハを前に、当店へ御来店された彼の口から「お陰で、頭に描いてた通りの音が出る様になったよ!有難う!」との言葉を貰った。
ツアー初日は、明日(9日)。
何とか間に合った (^_^)v
僕らは時々、
"基本となる音が無い状態"で、アーティストさんの口から説明される「あ〜したい」「こ〜したい」という「口答でのイメージの音」だけで、それを「現実の音」にするべく動かなきゃならない時がアル。
音はアーティストさんの頭の中にアルのみで…僕らには"リアル"に伝わりずらい。
そんな時、「僕ら」と「ユーザー」の間にある"音の距離感"を縮めるのは難しい。
それでも形にしなきゃならない。
非常に難産な仕事でアルが、それが今回の様に「リアルな形に出来」、アーティストさんから「感謝の言葉」を貰った瞬間、
「取合えずの完成」をみる。
で、後はツアーで披露し、喝采を受けた瞬間に「完了する」のダ!
AIRさん、明日からのツアー、楽しみッスね!
オレらも楽しみッス!
取合えず、明日の初日(恵比寿リキッド・ルーム)、近所やし(笑)リハから観に行きますんで、いいEdge感で聴かせて下さいナ♪
それは、最近御来店回数も多く、このBlogへの登場回数も頻繁な「AIRさん」から依頼された「アコギの音色改造計画」が発端だった。
明日(11/9)から始まるコンサート・ツアーを前に、
先月19日に御来店された「AIRさん」から、「ツアーで、純粋にアコースティック・ギターを歪ませて使いたい。…で、どーしたらいいですかねぇ?」との御相談を受けた。
この時点で、ツアー開始まで約20日。リハは既に始まっている。
それまで、彼の使用しているアコギ達には、ピエゾ・タイプのピックアップを乗せていたんですが、
ピエゾは"そのまんま活かして"、ライン(クリアーなアコギ・サウンド)で出し、
何か新たにサウンド・ホールにマグネット・タイプのPUを乗せて、そっちはギター・アンプで歪ませて鳴らしたい。
で、歪ませた音の方は、アコギっぽい生っぽさってのも残って、エレキ臭くならないPUが希望。
そして、ピエゾとマグネットをバラバラに2 Outで分け、Mixしたサウンドで使いたい。
と、話が進展した。
まず、僕らは、2種類のマグネット・タイプPUをチョイスし、
彼が使用している2本のアコギに別々に乗せて、リハで試してもらった。
そのPUは、以前の日記でも書いた「L.R.Baggs の M-1 Active」と「Sunrise の S-2」だった。
「L.R.Baggs」の方は、彼が最初に望んだ「生っぽさもあり、エレキ臭くないPU」という意味ではベストなPUに思えた。
逆に、「Sunrise」は、歪ませたり&エフェクトを掛けるには好都合ってくらいに計算されたPUであった。
…結果、「Sunrise S-2」が選ばれた!
そして次なる問題は、
それ(Sunrise S-2)を鳴らすギター・アンプが決まらず、「何かいいギター・アンプはないか?」との御相談だった。
AIRさん自身、既にメインで使用(所有)してるMarshallやBoogie、その他、Matchlessなども試したとの事。
それを聞き、僕らは店頭に有ったFuchsやKometを試してもらった。
Kometは流石に気に入ったらしい(笑)が、"希望する"歪み方とは異なるらしい…

コレがまた、実に相性がイイ!
早速、彼は入手した。
それが、先週半ばの話。
この時点で、ツアー開始まであと1週間、リハは残り3回。
流石に、アコースティック・ギターを歪ませて使うんで、"かなりハウリングも起こる"との事だったので、
サウンド・ホールにハメ込む"丸型のラバーのフタ"を2分割し、マグネットPUにジャストにハマる様に加工し取付けた。
そして、昨日の最終リハを前に、当店へ御来店された彼の口から「お陰で、頭に描いてた通りの音が出る様になったよ!有難う!」との言葉を貰った。
ツアー初日は、明日(9日)。
何とか間に合った (^_^)v
僕らは時々、
"基本となる音が無い状態"で、アーティストさんの口から説明される「あ〜したい」「こ〜したい」という「口答でのイメージの音」だけで、それを「現実の音」にするべく動かなきゃならない時がアル。
音はアーティストさんの頭の中にアルのみで…僕らには"リアル"に伝わりずらい。
そんな時、「僕ら」と「ユーザー」の間にある"音の距離感"を縮めるのは難しい。
それでも形にしなきゃならない。
非常に難産な仕事でアルが、それが今回の様に「リアルな形に出来」、アーティストさんから「感謝の言葉」を貰った瞬間、
「取合えずの完成」をみる。
で、後はツアーで披露し、喝采を受けた瞬間に「完了する」のダ!
AIRさん、明日からのツアー、楽しみッスね!
オレらも楽しみッス!
取合えず、明日の初日(恵比寿リキッド・ルーム)、近所やし(笑)リハから観に行きますんで、いいEdge感で聴かせて下さいナ♪
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by psychederhythm
| 2005-11-08 19:18