2005年 08月 30日
ピックアップ・マイスター "Strat編" |
今日は少しマニアックに迫り、エレキ・ギターに搭載する「ピックアップ」の話です。
このBlogでも何度かワードが出て来てる様に、僕達は今、サイケデリズム・ブランドのギター作りに御執心である。
それは、去年の年末の大掃除を終え、店の近所の飲み屋で一杯ヤリながら、相方と話した「来年(2005年度)は10本作りたいね!」という目標が有るからダ。
一応、8月末の現時点で「6本が完成」し、今、未塗装のボディ材が店頭で「4本分眠って」いる。
これが仕上がれば「計.10本!」目標達成ではあるが、お客様から頂いたバック・オーダー分を含めると、まだまだ作らなきゃいけなくなりそーだ (^_^)v
さて、"前置き"が長くなりましたが、
今、僕らは、ストラト・タイプに搭載するシングルコイル・ピックアップ探しにハマっている。
今年に入り、日本未入荷&未発売品を多数直輸入しては、チェック用のストラトに乗せ、
店頭に置いてある1964年製のFender Concert Ampを使い、ヴォリュームの大きさを数段階に分け、
その都度、夜な夜な時間を掛け"サイケ研究室"にてチェックをしている。
その際、大体チェックに付合ってくれるのが、昨日の日記にも登場した猫ラーメンちゃんである(笑)
で、現時点で”サイケデリズム的に”気に入っているシングルコイル・ピックアップのセットは「3種類」有る。
あくまでも"僕らの味覚"なので…「我々の言う事を100%鵜呑みにし、惑わされないで欲しい。」と、先に断っておきます(笑)
☆☆☆1発目は・・・
ドイツ製の【 Kloppmann / Early 60's Model Set 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「6,23K (フロント) / 6,46K (ミドル) / 6,67K (ブリッジ)」である。
ドイツで25年以上もPUの製作やリペアに携わって来たAndreas Kloppmann氏が製作するシングルコイルで、サウンドは正に「リアル・ヴィンテージ」!
最近の手工PUの主流として、ミドル・ポジションを逆磁極で巻き、ハーフ・トーンにした際にハム・キャンセルとなり、ノイズが軽減するという手法で生産されているPUが目立つ。が、そうすると、従来聴いてきた"本当のハーフ・トーン・サウンド"が出ずらくなり、若干マイルドで香ばしさに欠ける音色になってしまう傾向がある。
従って、当店ではKloppmannに特注を掛け、3発とも(ヴィンテージ・ストラトのピックアップと同じ)同磁極で巻いてもらっている。
このPUのサウンド・チェックをするにあたり、当店チェック用のストラトに乗せ、
57年製と64年製のフル・オリジナルのヴィンテージ・ストラト2本と、
Fat 50's PUが乗った、Fenderのマスター・ビルダー(Larry Brooks)が作ったストラト1本と、
計.4本でチェックしたところ…
本物のヴィンテージ・ストラトの音色にかなり類似するTone結果が得られた。
ってか、当店的にかなり好みなサウンドであるッ!
「ヴィンテージ・ストラトの音がイチバン!」という言い方は避けたいが、
自分達が聴いて育って来た、耳に残ってる香しい音色にとても似たToneを持っている。
非常にスバラスゥィ〜ッPUである。
☆☆☆2発目は・・・
スウェーデン製の【 Landgren / 60's Vintage Set 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「6,2K (フロント) / 6,2K (ミドル) / 6,4K (ブリッジ)」である。
スウェーデンで15年以上もPUの製作やリペアに携わって来たJohan Lundgren氏が製作するシングルコイルで、サウンドは「ネオ・ヴィンテージ」♪
このモデルも当店でLundgrenに特注を掛け、「3発とも同磁極で巻いてもらってる」PU Setである。
品質&バランスも良く、ダック・ヴォイスと呼ばれるハーフ・トーンが香ばしく気持ちが良いのダ!
このPU、とにかくレスポンスがイイ!…分かり易く言えば、音の立上がりがメッチャ早っ!なのダ。
まるで、公道をF1カーでぶっ飛ばす様なもの!? (まぁ、ぶっ飛ばした事はないケド…)
それゆえ、乗りこなすには"腕に覚えが有る人”でないと対応は難しいかも?と感じる。
お子ちゃまが手を出すには、チト危険なPUだ!
玄人好みのPUと言えよう…さぁ〜玄人諸君、こぞって挑戦アレ!
☆☆☆3発目は・・・
U.S.A.製の【 Callaham / Lindy Fralin ST PU Set with Bass Plate 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「5.8K(フロント) / 5.85K(ミドル) / 6.3K(ブリッジ)」である。
製作してるのは、今更細かい説明要らずの御大「Lindy Fralin」である。
ヴィンテージ・タイプのSTやTEを製作しているCallahamが、自身のブランドのギターへ乗せるため、Lindy Fralinに特注を掛け巻いてもらってるPUである。
ミドル・ポジションは逆磁極巻きで、ブリッジ・ポジションPUの下側には中&低域を増幅させるためのBass Plateが付いている。
上記の2種類のPUと比較すると、抵抗値だけを見てもお分かりの様に、出力は若干抑えめで"パリン♪"とした音色である。
どれもこれも三者三様の個性が有るピックアップです。
筆者は個人的に「Kloppmann」と「Landgren」の音色には、タマラナイ魅力を感じます!
簡単に交換出来るシロモノ(金額)ではないですが、今、御自身のストラトに搭載しているPUの音色に御不満の方が居らっしゃいましたら、何なりと御相談下さいませませ。
このBlogでも何度かワードが出て来てる様に、僕達は今、サイケデリズム・ブランドのギター作りに御執心である。
それは、去年の年末の大掃除を終え、店の近所の飲み屋で一杯ヤリながら、相方と話した「来年(2005年度)は10本作りたいね!」という目標が有るからダ。
一応、8月末の現時点で「6本が完成」し、今、未塗装のボディ材が店頭で「4本分眠って」いる。
これが仕上がれば「計.10本!」目標達成ではあるが、お客様から頂いたバック・オーダー分を含めると、まだまだ作らなきゃいけなくなりそーだ (^_^)v
さて、"前置き"が長くなりましたが、
今、僕らは、ストラト・タイプに搭載するシングルコイル・ピックアップ探しにハマっている。
今年に入り、日本未入荷&未発売品を多数直輸入しては、チェック用のストラトに乗せ、
店頭に置いてある1964年製のFender Concert Ampを使い、ヴォリュームの大きさを数段階に分け、
その都度、夜な夜な時間を掛け"サイケ研究室"にてチェックをしている。
その際、大体チェックに付合ってくれるのが、昨日の日記にも登場した猫ラーメンちゃんである(笑)
で、現時点で”サイケデリズム的に”気に入っているシングルコイル・ピックアップのセットは「3種類」有る。
あくまでも"僕らの味覚"なので…「我々の言う事を100%鵜呑みにし、惑わされないで欲しい。」と、先に断っておきます(笑)
☆☆☆1発目は・・・
ドイツ製の【 Kloppmann / Early 60's Model Set 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「6,23K (フロント) / 6,46K (ミドル) / 6,67K (ブリッジ)」である。
ドイツで25年以上もPUの製作やリペアに携わって来たAndreas Kloppmann氏が製作するシングルコイルで、サウンドは正に「リアル・ヴィンテージ」!
最近の手工PUの主流として、ミドル・ポジションを逆磁極で巻き、ハーフ・トーンにした際にハム・キャンセルとなり、ノイズが軽減するという手法で生産されているPUが目立つ。が、そうすると、従来聴いてきた"本当のハーフ・トーン・サウンド"が出ずらくなり、若干マイルドで香ばしさに欠ける音色になってしまう傾向がある。
従って、当店ではKloppmannに特注を掛け、3発とも(ヴィンテージ・ストラトのピックアップと同じ)同磁極で巻いてもらっている。
このPUのサウンド・チェックをするにあたり、当店チェック用のストラトに乗せ、
57年製と64年製のフル・オリジナルのヴィンテージ・ストラト2本と、
Fat 50's PUが乗った、Fenderのマスター・ビルダー(Larry Brooks)が作ったストラト1本と、
計.4本でチェックしたところ…
本物のヴィンテージ・ストラトの音色にかなり類似するTone結果が得られた。
ってか、当店的にかなり好みなサウンドであるッ!
「ヴィンテージ・ストラトの音がイチバン!」という言い方は避けたいが、
自分達が聴いて育って来た、耳に残ってる香しい音色にとても似たToneを持っている。
非常にスバラスゥィ〜ッPUである。
☆☆☆2発目は・・・
スウェーデン製の【 Landgren / 60's Vintage Set 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「6,2K (フロント) / 6,2K (ミドル) / 6,4K (ブリッジ)」である。
スウェーデンで15年以上もPUの製作やリペアに携わって来たJohan Lundgren氏が製作するシングルコイルで、サウンドは「ネオ・ヴィンテージ」♪
このモデルも当店でLundgrenに特注を掛け、「3発とも同磁極で巻いてもらってる」PU Setである。
品質&バランスも良く、ダック・ヴォイスと呼ばれるハーフ・トーンが香ばしく気持ちが良いのダ!
このPU、とにかくレスポンスがイイ!…分かり易く言えば、音の立上がりがメッチャ早っ!なのダ。
まるで、公道をF1カーでぶっ飛ばす様なもの!? (まぁ、ぶっ飛ばした事はないケド…)
それゆえ、乗りこなすには"腕に覚えが有る人”でないと対応は難しいかも?と感じる。
お子ちゃまが手を出すには、チト危険なPUだ!
玄人好みのPUと言えよう…さぁ〜玄人諸君、こぞって挑戦アレ!
☆☆☆3発目は・・・
U.S.A.製の【 Callaham / Lindy Fralin ST PU Set with Bass Plate 】
磁石はアルニコ5を使用し、抵抗値は「5.8K(フロント) / 5.85K(ミドル) / 6.3K(ブリッジ)」である。
製作してるのは、今更細かい説明要らずの御大「Lindy Fralin」である。
ヴィンテージ・タイプのSTやTEを製作しているCallahamが、自身のブランドのギターへ乗せるため、Lindy Fralinに特注を掛け巻いてもらってるPUである。
ミドル・ポジションは逆磁極巻きで、ブリッジ・ポジションPUの下側には中&低域を増幅させるためのBass Plateが付いている。
上記の2種類のPUと比較すると、抵抗値だけを見てもお分かりの様に、出力は若干抑えめで"パリン♪"とした音色である。
どれもこれも三者三様の個性が有るピックアップです。
筆者は個人的に「Kloppmann」と「Landgren」の音色には、タマラナイ魅力を感じます!
簡単に交換出来るシロモノ(金額)ではないですが、今、御自身のストラトに搭載しているPUの音色に御不満の方が居らっしゃいましたら、何なりと御相談下さいませませ。

by psychederhythm
| 2005-08-30 16:27
| guitar